2025/09/19 4 min read Research

Titanとは？エアドロップの狙い方やプロジェクト内容を徹底解説

SolanaエコシステムにおけるDEXアグリゲーターの競争が新たな局面を迎えています。絶対的王者として君臨するJupiterに対し、より優れたレートとプロ向けの機能性を掲げる挑戦者が登場しました。

それが、今回ご紹介するTitan Exchangeです。本記事ではその革新的な仕組みと、期待されるエアドロップ戦略について深掘りしていきます。

ざっくりまとめ

Titan Exchangeとは？

Titan Exchange (@Titan_Exchange)は、Solanaブロックチェーン上に構築された「メタDEXアグリゲーター」です。

従来のDEXアグリゲーターが複数のDEXから最適な取引ルートを探すのに対し、Titanはさらにその上位に立ち、JupiterやOKX、DFlowといった主要なアグリゲーター自体を束ねて、最適なレートを提示します。

この仕組みにより、ユーザーは一つのインターフェースからSolana上に分散したあらゆる流動性ソースにアクセスでき、常に最良の価格で取引を行うことが可能になります。

Titanが主なターゲットと見据えているのは、高頻度で取引を行うプロトレーダーです。実際に、数ヶ月間のクローズドベータ期間中には、すでに$1.5B（約15億ドル）を超えるスポット取引を処理した実績を持ちます。

2025年9月に満を持して一般公開され、Solanaの取引インフラを新たな次元へと引き上げる存在として注目を集めています。

Titanが既存のDEXアグリゲーター、特に最大手のJupiterとどのように差別化を図っているのか、その核心的な特徴を3つのポイントで解説します。

Titanの最大の強みは、複数のアグリゲーターをさらに集約する「メタアグリゲーター」という構造にあります。これはいわば「アグリゲーターのアグリゲーター」であり、各社のアルゴリズムを競わせることで、ユーザーにとって最も有利な条件を引き出します。

さらに、Titanが独自開発したルーティングアルゴリズム「Argos」は、取引経路の最適化を0.01%という非常に細かい粒度で行うことができます。従来のルーターよりも精密なパス探索により、社内テストでは75〜80%の確率で競合を上回る価格を提示したと報告されています。

Titanはプラットフォーム利用料を一切徴収していません。一方、競合のJupiterは特定の取引ペアに対して0.1%のスワップ手数料を課しています。この差は、特に取引額の大きいトレーダーにとって無視できません。

Titanを利用することで、ユーザーは取引のたびにコストを抑えることができ、その優位性は時間と共に複利的に積み上がっていきます。

Titanは、プロトレーダーの要求に応えるための高度な機能を多数実装しています。

高速な価格更新: 競合の3倍の頻度で価格を更新し、署名までのタイムラグによる価格の乖離（スリッページ）を最小限に抑えます。
MEV保護機能: 「Primeモード」では、MEVボットによるサンドイッチ攻撃を自動で防ぐ機能が実装されています。
詳細なカスタム設定: 優先手数料（Priority fee）の調整や、特定のAMMプールを取引ルートから除外するなど、取引戦略に応じた柔軟な設定が可能です。

これらの機能は、累計で10.5Mの資金調達を元に開発が加速されています。伝統的な金融市場で高速取引の経験を持つCEOのChris Chung氏をはじめとする、実績豊富なチームによって支えられています。