StandXのエアドロ戦略。元Binance責任者によるPerp DEXを徹底解説
証拠金として預けた資金が、取引をせずとも利息を生み続ける。そんな理想的な取引環境を提供するDEXが注目を集めています。今回紹介するStandXもその一つ。
Binanceの先物部門を立ち上げた強力なチームが開発を主導しており、すでにポイントプログラムも進行中です。本記事では、その仕組みと具体的な参加方法を解説します。
ざっくりまとめ
- StandXは元Biance Futureの責任者たちが開発するPerp DEX。BinanceのサポートでAsterのような盛り上がりがあるかも?
- ポイントプログラムを開始済み。ステーブルコインDUSDのミントやスワップなどでポイントを貯められる
- Titanを使用してDUSDをスワップすることで二重のエアドロ活動も可能
StandXとは?
StandXは、デリバティブの一種である永久先物を扱うPerp DEXです。
このプロジェクトが解決しようとしているのは、従来の取引における「証拠金の機会損失」という課題です。通常、トレーダーがDEXに預けるUSDTやUSDCといった証拠金は、取引に使われない間は利益を生むことなく、ただ保管されているだけの遊休資産でした。
StandXは、独自開発した利回り付きステーブルコイン「DUSD」を導入することで、この問題を根本から解決します。ユーザーはDUSDを証拠金として利用することで、ポジションを保有しながらでも、証拠金そのものから安定した利息収入を得られるようになります。
いわば、取引と資産運用を同時に実現する、資本効率を可能な限り高めたプラットフォームと言えるでしょう。
StandXの主な特徴
StandXが他のDEXと一線を画す、注目すべき3つの特徴を掘り下げていきます。
1. 証拠金が自動で増える仕組み
最大の特徴は、やはり「利回り付きの証拠金」です。ユーザーが預けた担保資産(USDTなど)をもとに発行されるDUSDは、ウォレットに保有しているだけで自動的に利息が付きます。

この利回りは、主に2つの収益源から生み出されます。一つは、担保資産をETHやSOLといった現物資産で運用し、そのステーキング報酬を得ること。もう一つは、現物資産の価格変動リスクを相殺するためにCEXで構築するショートポジションから得られるファンディングフィーです。
この仕組みにより、市場環境にもよりますが年率6%〜13%程度の安定した利回りが期待できます。トレーダーはポジションを持ちながら資産を増やせるため、特に長期的な戦略を取る上で大きなアドバンテージとなります。
※最近だとEthena系のPerpDEX・EtherealもUSDeを証拠金として使い、同様の利回りを得ることができます。

2. Binance出身の強力なチーム
プロジェクトの信頼性を支えているのが、その強力なチーム構成です。CEOのAG氏は世界最大の暗号資産取引所であるBinanceにおいて先物プロダクト(Binance Futures)の創設メンバーの一人で、責任者を務めた経歴を持ちます。
ほかにも主要メンバーは、Binance Futuresのグロース責任者や、ゴールドマンサックス出身者などが所属しています。
現在のBinanceとの関係性は不明ですが、AsterがBinanceの加護を受けて大きな盛り上がりを見せたように、StandXも近しい盛り上がりを見せる可能性があります。これだけを理由にStandXの攻略に力を入れる価値はありそう。
3. 自己資金による経営で大規模エアドロップに期待
StandXは外部のベンチャーキャピタルから資金調達をおこなわず、自己資金で運営されている点も特筆すべきです。これにより、エアドロップがおこなわれる際には、コミュニティへの配分が多くなることが期待されます。
StandXのエアドロップ戦略
StandXは、すでにエアドロップにつながるポイントプログラムを開始しています。
現在PerpDEXは公開されていませんが、以下の方法でポイントを貯めることができ、このポイントが将来のトークン配布の基準となるはず。
- 公式サイトでウォレットを接続:https://standx.com/referral?code=airdroplab
- DUSDをミント:USDTやUSDCを担保にDUSDを発行。DUSDをウォレットで保有しているだけで、保有額と期間に応じて自動的にポイントが付与されます。

- (任意)流動性を提供:ミントしたDUSDを持つだけでもポイントが貯まりますが、LP提供で1.4倍まで効率が上がります。
- (任意)スワップ:DUSDをスワップすることでもポイント獲得が可能。このスワップが最も資金効率はよさそう。

【発展型】多重エアドロ戦略
ほかのプロトコルの使用を組み合わせることで多重エアドロ活動も可能です。
いま特におすすめなのは、StandXのDUSDがSolana上でも扱えることを活用して、Titan上で取引すること。TitanはSOL上の“メタDEXアグリゲーター”。最も有利なレートでの取引ができる仕組みを構築しています。
Jupiterと類似のプロジェクトであることから、同様の大規模なエアドロップが期待されています。
【エアドロ期待】Solana系DEX、Titan(@Titan_Exchange)が一般公開
— まかねこ| AI×仮想通貨 (@makaneko_AI) September 19, 2025
・Titanは累計$10.5M調達の“メタDEXアグリゲーター”
・スワップ効率を比較するアグリゲーターをさらに比較。最も有利なスワップに
普段使いでJupitireのような大きなエアドロになるかも?
登録はこちら→https://t.co/tExcos0Fr2 pic.twitter.com/WQshCOfgVg

二重エアドロ活動のやり方
- StandXにウォレット接続:https://standx.com/referral?code=airdroplab
- DUSDをミント
- TitanでDUSDを他のトークンとスワップ:https://app.titan.exchange/@TITN
※これを繰り返す。ただし悪質判定を避けるため、同じスワップを過度にくり返さないように注意
さらにHyperliquid系のUnitと組み合わせて、Titan上でSOLにスワップ→UnitでHyperliquidへ入金→Hyperliquid上でUSDCに、なんてルートも。いろんなパターンがあるので、みなさんの優先度に合わせて、ルート開拓をしてみてください。
リスクと注意点
DUSDを保有・運用するということは、StandXのスマートコントラクトに資金を預けることを意味します。プロジェクトは複数の監査機関によるチェックを受けていますが、ハッキングなどのリスクがゼロになるわけではありません。
また、StandXのポイントプログラムは配布上限がなく、参加者が増えるごとにインフレする構造です。必ずしも早期に参加したからといって有利なわけではありません。
終了期間が近づいてきて資金効率がよさそうだと判断したら、DUSDのスワップで一気にポイントを稼ぐ、という方法もいいかもしれません。
まとめ
StandXは、トレーダーが長年抱えていた資本効率の課題に向き合った、プロジェクトです。最後に、本記事の要点を3つにまとめます。
- 証拠金が利回りを生む仕組み: 保有するだけで利息がつくステーブルコインDUSDを証拠金に利用でき、取引と資産運用を両立させます。
- 信頼性の高い布陣: Binanceの先物市場を創設したチームが開発しており、高品質なプロダクト開発が期待されます。
- エアドロップへの期待: 現在、DUSDの利用実績に応じてポイントが貯まるプログラムが進行中。大規模な資金調達をしていないため、エアドロップが大規模になる可能性もあります。
「利回り付き証拠金」という明確な価値提供と、それを支える強力なチーム背景を併せ持つStandX。特にBinanceの加護が得られる可能性があるという点で、これから市場で確固たる地位を築いていく可能性は十分に考えられます。

