2025/07/09 3 min read Research

Etherealとは？エアドロップの狙い方やプロジェクト内容を徹底解説

$136.5Mもの巨額資金を調達し、直近で最も勢いのあるプロジェクトの一つであるEthena。そのエコシステムから、新たなDEXであるEtherealが登場しました。

CEX級の性能と、RWA（現実世界資産）取引という強力な独自性を武器に、DeFiの新たな地平を切り開こうとしています。

Etherealとは？

Ethereal(@etherealdex)は、EthenaとRWA分野の最大手であるSecuritizeが共同で開発するチェーン「Converge」上に構築されるDEXです。

EthenaとEtherealは厳密には別のチームによって開発されていますが、その関係性は非常に密接です。Etherealは、RWAに特化したConvergeチェーンのネイティブDEX、つまりそのエコシステムの中心的な取引所となることを目指しています。

その構想は、単なるデリバティブ取引所に留まりません。将来的にはデリバティブ（Perp）、現物（Spot）、そして貸借（Lend）の機能を統合し、RWAと暗号資産をシームレスに扱う「総合金融ハブ」になるという壮大なビジョンを掲げています。

Etherealの主な特徴

Etherealには、他のDEXと明確に差別化されるいくつかの強みがあります。ここでは特に重要な3つの特徴を掘り下げていきましょう。

1. トップクラスのパフォーマンス

Etherealが目指すのは、DeFiの利便性を損なうことなく、トレーダーが求める最高の取引環境を提供することです。その構想は極めて野心的で、「20ミリ秒以下のレイテンシ（通信遅延）」と「1秒あたり100万オペレーションの処理能力」を目標としています。

このトップクラスの性能により、ユーザーは遅延やスリッページを気にすることなく、高速で快適な取引が可能になります。ガス代が不要な「ガスレス取引」もサポートし、高頻度トレーダーのコスト負担を大幅に軽減します。

2. USDeがもたらす安定した流動性と二重利益

Etherealの流動性戦略は巧妙です。その鍵を握るのが、発行量で業界3位を誇るEthenaのステーブルコイン$USDeです。

$USDeは、ETHなどの現物を担保に、同量のショートポジションを建てることで担保価値を安定させる仕組みがあります。

計画では、この$USDeを支える現物担保とヘッジポジションの一部が、段階的にEtherealの取引板に移管される予定です。これはエアドロップ狙いの短期的な取引高に依存することなく、持続的かつ安定した流動性を確保できることを意味します。

さらに、ユーザーが証拠金として預ける$USDeは、取引に使われていない間も自動的にEthenaの利回りを生み続けます。取引利益と担保資産の利回りを同時に狙える「二重利益」構造は、資本効率を最大化したいユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。

3. RWA特化による独自性

Etherealの最大の独自性は、RWA市場への深いコミットメントにあります。多くのDEXが暗号資産の取引に注力する中、EtherealはRWAのデリバティブ取引だけでなく、現物取引も可能にする予定です。

これは、EthenaとRWA最大手Securitizeが共同開発するRWA特化のConvergeチェーンだからこそ実現できる強みです。

このユニークなポジショニングにより、ほかのPerp DEXと取引量を取り合うだけではなく、BlackRockが発行する「$BUIDL」のような大型RWAトークンをまるごと取り込み、急成長するRWA市場の流動性ハブとなるポテンシャルを秘めています。

Etherealのエアドロップの狙い方

Etherealはポイントプログラムを開始しており、これがエアドロップにつながると考えられます。

2025年10月21日から、メインネット(Arbitrum)が開始されることが公言されており、早期で参加することで効率のいいエアドロップが狙えます。早期参加には事前登録とポイント獲得が必要です。

1. 事前登録サイトに登録：https://deposit.ethereal.trade/waitlist?ref=2L6BLG

2. USDeをCEXなどで調達し、ポイントページで入金

3. (任意)Morphoなどで運用、友人招待。現在は運用によるブーストなし