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BlockStreetの無料エアドロ戦略。Monadで株式の取引基盤を作る新星を徹底解説

BlockStreetの無料エアドロ戦略。Monadで株式の取引基盤を作る新星を徹底解説

株式のトークン化は、現実世界の資産をブロックチェーン上で扱うRWA分野の中でも特に注目されています。

今回ご紹介するBlockStreetは、単に株式をトークン化するだけでなく、伝統的な金融市場と同等の高度な取引をオンチェーンで実現しようとする野心的なプロジェクトです。

将来のエアドロップが期待されるポイント制度も存在し、今から注目すべきプロジェクトと言えるでしょう。


ざっくりいうと

  • BlockStreetはHack VCなどから$11.5Mを調達した、トークン化株式の取引基盤プロジェクト
  • 近日エアドロップ請求が始まるMonadチェーンからサービスを開始し、その後マルチチェーン展開を計画
  • エアドロップにつながるポイント「BSD」を獲得可能。無料でできるので、資金力に自信がない人におすすめ。

BlockStreetとは?

BlockStreetは、株式のトークン化に焦点を当てたプロジェクトです。その目的は、トークン化された株式を、既存の証券市場と同じくらいのスピードと信頼性で取引できる「オンチェーン株式の実行レイヤー」を構築することにあります 。

具体的には、Apple (AAPL)やTesla (TSLA)といった米国株を担保にした借り入れや貸し出し、さらにはショートやヘッジといった取引を可能にしようとしています。

これは、単にデジタル上で株式を保有できるようにするだけでなく、ブロックチェーン上で本格的な証券市場の機能性を再現しようとする試みであり、多くの投資家から注目を集めています。


BlockStreetの主な特徴

BlockStreetが他のプロジェクトと一線を画す点はどこにあるのでしょうか。ここでは、その独自性と強みを3つのポイントに絞って解説します。

1. 高度取引・清算システムをMonadから展開

BlockStreetは、DeFiが抱える課題を解決するために、2つの独自コンポーネントを開発しました。

一つは「Aqua」と呼ばれる注文処理システムです。これは、プロのマーケットメイカーたちが最適な価格を競い合う「RFQ (Request-for-Quote)」方式を採用しています。これにより、一般的なDEXで見られるスプレッド(売買価格差)の拡大や、スリッページ(注文価格と約定価格のズレ)といった問題を最小限に抑え、より有利な価格での取引を目指します。

もう一つは「Everst」という貸付・清算エンジンです。市場の価格が急変動した際、従来のDeFiでは連鎖的な強制決済(カスケード・リクイデーション)が起こり、大きな損失につながるリスクがありました。

Everstは、オンチェーンのオークションとオフチェーンの証券会社を組み合わせた「ハイブリッド清算」という仕組みでこの問題に対応します。これにより、市場の混乱時でも安定した清算を実現し、不良債権の発生をゼロにすることを目指しています。

これらの仕組みを十分に機能させるために、最初の公開チェーンとしてMonadを選んでいます(その後に他チェーン展開を予定)。

近日メインネットが開始されるはずなので、このMonadの盛り上がりに上手く乗れたら、力を持つプレイヤーになるかもしれません。

2. あらゆるトークン化株式を扱う「統合流動性レイヤー」

BlockStreetのビジョンは、自社のプラットフォームだけで完結するものではありません。「統合流動性レイヤー」という構想を掲げ、様々なプロジェクトによって発行されたトークン化株式を、BlockStreet上でまとめて取引できるようにしようとしています。

例えば、すでに米国債のトークン化で有名なOndo Financeとの提携が発表されています。これにより、Ondoが発行したTesla株のトークン(TSLAon)などをBlockStreet上で貸し借りできるようになります。

通常、異なるプロジェクトが発行した同じ資産のトークンは、流動性が分散してしまいがちです。BlockStreetは、それらを一つの場所に集約することで、市場全体の取引量を増やし、より効率的な価格発見を促すハブとしての役割を担おうとしているのです。

3. $11.5M調達済み、金融プロが集う強力なチーム

この野心的なプロジェクトを支えているのは、金融とテクノロジー、両方の分野で豊富な経験を持つチームです。メンバーには、CitadelやPoint72といった世界的なヘッジファンドの出身者や、Googleの元エンジニアなどが含まれています

さらに、そのポテンシャルはトップクラスの投資家からも高く評価されています。2025年10月には、暗号資産分野で有名なVCであるHack VCが主導し、DWF Labsなどが参加するラウンドで$1,150万ドル(約17億円)の資金調達を発表しました。

また、Jane StreetやPoint72といった大手トレーディング企業の幹部らが個人投資家として名を連ねている点も、プロジェクトの信頼性を裏付けています。


BlockStreetのエアドロップ戦略

BlockStreetはすでにトークンの情報を公開しています。ドキュメントによると、全トークンのうち5%がエアドロップに割り当てられています。

配布対象は以下の通り。

  • BSD保有者
  • 早期のコミュニティ支援
  • 初日から広範なトークン所有者(メインネットの早期参加者?)
  • 初期市場の流動性(メインネットの早期参加者?)

このなかで現時点で狙えるのはリワードポイント「BSD」の獲得です。

BSDは、過去に実施された「Genesis Trial」というシミュレーション取引のコンペティションや、特定のタスクを完了することで獲得できるプラットフォーム内ポイントです。

エアドロップ獲得のために、今からできる具体的なアクションは以下の通りです。

  1. 公式サイトでウォレット登録:https://blockstreet.money/dashboard?invite_code=2k9vvQ
  2. ログインや友人招待、トレード結果のシェアでポイントを貯める
  3. (不定期)キャンペーン参加でポイントをさらに獲得

現状はオフチェーンでの操作になっているようなので、これらのアクションは無料でできます。

無料でできるものは徒労に終わる可能性もありますが、資金力に自信がない方はこういうところが​チャンスです。

(シェアはボタンを押した時点でポイント入ってたので、シェアしなくてOKです。笑)


リスクと注意点

BlockStreetは非常に有望なプロジェクトですが、注意すべき点も存在します。トークン化株式という分野はまだ新しく、各国の規制が今後どのように整備されていくか不透明な部分があります。

また、最初のローンチ先に選んだMonadは、その性能に大きな期待が寄せられている一方で、まだメインネットが公開されておらず実績の少ない新興チェーンです。BlockStreetの盛り上がりはMonadの盛り上がりに大きな影響を受けることを頭に入れておきましょう。


まとめ

最後に、この記事の要点を3つにまとめます。

  • 伝統金融レベルの取引を実現するインフラ:BlockStreetは、独自技術でDeFiの課題を解決し、トークン化株式の本格的な取引基盤となることを目指しています。
  • Monadでのローンチと統合流動性構想:Monadチェーンでサービスを開始し、Ondo Financeなど他のプロジェクトとも連携することで、トークン化資産市場全体のハブとなるポテンシャルを秘めています。
  • エアドロップの鍵は「BSD」ポイント:将来のエアドロップは、リワードポイントであるBSDが中心となる可能性が高いです。今後のキャンペーンやメインネット利用が重要になります。

RWAは2025年以降の暗号資産業界における重要なテーマの一つです。その中でも、株式トークン化の取引インフラを構築するBlockStreetは、今後の市場で中核的な役割を担う可能性を秘めた、注目のプロジェクトと言えるでしょう。

参考資料